【依存症】断酒会ってどんなことするの?(アルコール依存症)

こんにちは、ちあき です。

昨日は久しぶりに断酒会に行けました。よかったー!

私が通院している病院の断酒会は毎週土曜日にあるんですが、研究会のお手伝いやらゴルフやら花見やら、この季節は本当に得意先の行事が多すぎて土日がほぼ潰れるんですよね…。

何を隠そう、私はこの断酒会に繋がれたおかげで断酒が継続できるようになりましたし、逆に離れたことによって1回スリップしています。

そんな私にとってかけがえのない断酒会という会、いったいどんな会なの?ということで今回は書いてみたいと思います。

断酒会=アルコール依存症からの回復を目指す「自助グループ」

自助グループ、という言葉も聞きなれないかと思います。

こちらの過去記事 で展開過程やどのような作用が期待できるのか、社会福祉士としての視点でまとめています。

簡単に言えば、「やめたいと思っている依存症当事者やその家族が自ら主体的にお互いを助け合うためのグループ」です。

特に依存症からの回復には、自助グループの力が欠かせないと言われています。

断酒会って、具体的には何するところなの?

こちらが私たちの断酒会のタイムスケジュールです。

19:00 集合 会がスタート

断酒の誓い を皆で唱和する

①家族側 の酒害体験を話す

②当事者側 の酒害体験を話す

21:00 終了 解散

当事者やその家族が、正直な気持ちや、失敗について振り返り、話す会です。

特徴的なのが、「聞きっぱなし」「言いっぱなし」です。

誰が何を話しても、黙って聞くだけ。否定したりしません。

逆に、何を話しても否定されることはありません。

だから、自分がその時に感じていること、

たとえば「正直言って今すぐにでも飲みたい」とか

「家族が憎くて毎日首を絞めてしまいたいと思っていた」とか

とにかく話して、とにかく聞く。

これだけ?これだけで何が変わるの?

と思うでしょう?

私も参加する前はそう思っていました。

「こんな人生踏み外したアル中ばっかり集まって、何を話したって無駄だ」

「何、傷の舐めあいしてんだよ、くだらねーな」

「みんな断酒してるとか言って本当は裏で酒飲んでんじゃねーのかよ」

って、正直思ってました。(笑)

でも、ずっとみんなの話を聞いていて、

私の話をする番が来て、

もうどうしたらいいかわからなくてたどり着いたことを話して、

何も言わずに同じような悩みで苦しんできた人がただ黙って聞いてくれて、

それだけで、帰り道、涙がとまりませんでした。

「ああ、ひとりじゃなかったんだ」

って、心底思いました。

だって、その断酒会には、たくさんいたからです。

苦しんだ自分、酒をまだ飲みたい自分。

自分と同じ気持ちで、それでも自分に向き合っている「もう一人の私」がたくさんいたからです。

世間の常識でも間違っている、私も間違っていると思っている、

でもどうしようもないこの感情を、そのまま話してそのまま聞いてくれる。

「そういうこともあるよね、わかるよ。」という心が、言葉でなくても感じる。

私は私が思っていることを自分自身でも、受け容れられていなくて

でも誰かに受け容れてほしかった、私自身も受け容れたかったんだ、と。

私たち夫婦が入室した時、老夫婦がニコニコしながら迎えてくれました。

その人たちは壮絶な酒害体験を経て、今26年断酒して夫婦仲良く暮らしていました。

「こんな未来があるのか」「まだ死ななくてもいいのかもしれない」

私たちにとって、その後姿が、どれだけ救いになったことでしょう。

「理解と共感で心の穴が埋まる」

「安心できる居場所ができる」

そんな風に、私たちにとっては、素敵な出会いが断酒会にはありました。

お金はかかるの?誰でも参加できるの?どこで探せばいいの?

断酒会は、「断酒会」と「家族会」など、いくつか酒類があります。

  • 断酒会…依存症当事者とその家族が参加する会(本記事で取り上げている会)
  • 家族会…当事者は居なく、家族だけで集まる会
  • 女性の会…女性だけで当事者や家族が集まる会

本人がいる前では話せない人や、女性だけでないと話しにくい内容がある人も素直に話ができるように、様々な形式があります。

そして、断酒会は会費制です。

私の会では、毎月500円ですね。そんなに負担にはなりません。

「世話人」と呼ばれるリーダー役の人がいます。

司会などを担当してくれていますが、その人に会費を毎月月初に渡すかたちです。

特に参加資格などはなく、事前の連絡も必要ありません。

ちょっと早めに来て、「今日は初めてです」と言えば、快く受け入れてくれます。

安心して覗いてみてください。

公益社団法人全日本断酒連盟

☝全国にそれぞれ断酒会がありますので、お住まいの地域で近いところを探してみてください。

断酒会も雰囲気がそれぞれ違うので、素直に話しにくいな、とか、ここで話を聞いているとつらいな、ということもあると思います。

もしそう感じたら、「自分が安心できる断酒会」を探していくつか顔を出してみてください。

貴方の居場所はどこかに必ずあると信じています。

だらしない夫じゃなくて依存症でした 第6話

☝この漫画がわかりやすく自助グループについてまとめてくださっています。

ここまで読んでみて、ちょっととっつきにくいな、と感じた人は、ぜひ読んでみてください。

もっとわかりやすく書いてくださってます。

まとめ:断酒の誓い

いかがだったでしょうか?

最後に、いつも断酒会で言葉に出す「断酒の誓い」と書いて締めくくりたいと思います。

いつも、この言葉は新しい発見があって、奥が深いなぁと感じます。

一、私たちは酒に対して無力であり、自分ひとりの力だけではどうにもならなかったことを認めます。

一、私たちは断酒例会に出席し、自分を率直に語ります。

一、私たちは酒害体験を掘り起こし、過去の過ちを素直に認めます。

一、私たちは自分を改革する努力をし、新しい人生を創ります。

一、私たちは家族はもとより、迷惑をかけた人たちに償いをします。

一、私たちは断酒の喜びを酒害に悩む人たちに伝えます。


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では、また!

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