【依存症】知ってますか?急性離脱後症候群(Post Acute Withdrawal Syndrome:PAWS)

こんにちは! ちあき です。

今回は、ドライドランクにまつわる自分の失敗(再飲酒)から学んだある症状について、書いてみようと思います。

急性離脱後症候群(Post Acute Withdrawal Syndrome:PAWS)

耳慣れない言葉ですが、みなさんご存知ですか?

私は最初に断酒をはじめて1年3ヶ月後、スリップ(再飲酒)しました。
それからは3ヶ月~6ヶ月くらいの間隔で、なぜか繰り返しスリップするようになってしまいました。

断酒して1ヶ月~3ヶ月は、体調が回復してきて、清々しい朝を迎えられる有難みを感じて、幸せな気持ちになれます。

しかし、3ヶ月を超えてから

なぜか不安になる、なぜか苛々する…

当時の私は、PAWSの特徴である下記の項目に該当していました。

急性離脱後症候群(PAWS)の特徴

症状は断酒開始後3~6ヵ月目で最も強くなり、6ヵ月~2年で回復する。

○思考プロセス障害(脳の働きにムラがある; 頑なで諄(くど)い思考、因果関係を理解できない)

○情動障害(情動の揺れ)

○記憶障害(短期記憶の障害)

○睡眠障害

○身体的協働性に問題

○ストレス感受性に変化

特に私の場合は、思考プロセス障害、睡眠障害、情動障害、ストレス感受性 の順番に陥りやすい傾向にありました。
とにかく拘りが強く頑なになり、毎朝○時に起きる、夜は○時からトレーニングをする、などの自分で決めたルーティーンが1回でもちゃんとできないと落ち着かなかったりしました。
寝言をはっきり喋る、寝ているときに夢と同じように体が動いてしまう、などの症状が特徴の「REM睡眠行動障害」を併発していて、毎日悪夢(だいたい殴り合いや拷問を受けたりしている夢)をみていました。
いきなり叫びだしたり、壁を殴って痛みで目が覚めたり、

妻に寝たまま膝蹴りをしてキレた妻にベッドから蹴り落とされて目が覚めたり…。笑

あなたがもしも、そんな苦しみの中にいるなら、とにもかくにも「1年」を目指しましょう。
堂々と、無理をしないで、一番楽なようにしていて、いいんです。
仕事なんて、できなくてもいい。後でいくらでもできます。私がそうでした。保証します。
ぜんぜん、焦らなくてもいいんです。
心を落ち着けて休むのが今はあなたにとって最も重要な「仕事」です。
「絶対に無理をしないこと」
「焦っても絶対にがんばりすぎないこと」
私は自分自身のしくじりを通じて、
断酒3ヶ月目~6か月目は、本当に無理しないことだけに徹すればよかった、と反省しています。
とにかく1年間経てば、かなり楽になります。
私は度重なるありがたいしくじり経験のおかげ(笑)で「1年経つと体も心もスッと楽になる感覚」を 合計2回 味わっているので、経験から、これは確からしい、と考えています。
「今感じている苦しみは、この時期のこういう症状なのか」
と自分が置かれている状況を認識できれば、思考の偏りを客観的に分析することができるので、誰よりまず自分が納得できます。
それが、断酒生活を送り続けるために重要な視点になります。
日々、一歩一歩、一日一日。焦らずにいきましょう。
私も、まだまだ断酒に取り組みだしてから3年の若輩者です。無理なく論理的に考え、進んでいきたいものです。お互い、あきらめずにマイペースで取り組んでいきたいですね。
では、また!


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