こんにちは、ちあき です。
連休が続くと、時間がある→いろいろ考えてしまう→マイナス思考に陥る→飲酒欲求↑という負のサイクルで、どうしてもスリップ(再飲酒)しやすくなります。
家族がいる場合は抑止力になってくれますが、独りで断酒している方などは、誰も見ていないから、という悪魔のささやきが聞こえてきてしまいます。
そんなときに、おすすめの漫画があるので、今日は紹介させてください。
その漫画は「はじめの一歩」
作者:森川ジョージ 先生
■作品概要 (wikipediaより)
母子家庭のいじめられっ子であり、釣り船屋を親子で支えている主人公・幕之内一歩が、プロボクサー鷹村守との出会いをきっかけに鴨川ボクシングジムに入門。「強いとは何か?」という問いの答えを求め、プロボクサーとして、また人間としても成長していく過程を、周囲との交流やライバル達との戦いを通じて描いてゆく。主人公のみならず脇役である仲間やライバル達の戦いも詳細に描いている点が特徴的であり、作者は「登場人物全員が主人公です」とコメントしている。
登場人物の多くにボクシングの歴史を彩った実在選手の姿が投影されている。作者自身も実際にボクシングジムのオーナーで著名なプロボクサー達と親交があり、『週刊少年マガジン』誌上でも若手を応援するコメントなどを載せている。
ボクシング漫画の金字塔ともいうべき、有名な漫画ですよね。
非常に長いストーリーのなかで「この戦いがすごく断酒の励ましになる!」というエピソードを独断と偏見で選び紹介していきます。
①戦後編 鴨川源二 vs ラルフ・アンダーソン
原作45~46巻(鷹村VSホーク戦直後)、アニメ第3期「Rising」の第22~25話(鷹村VSイーグル戦直後)までが該当します。
どんな障害さ あろうと初志を貫徹する・・・鉄の意志意志を貫くためには何も恐れない死ぬことになろうが恐れはしない何も恐れないすなわち「勇気」!!それがヤツの武器だニ!
②宮田一郎 vs アーニー・グレゴリー
原作36巻~37巻までが該当します。
カウンターを持ち味とする「雷神」宮田一郎。
逆に左のジャブを意図的に出すアーニーの作戦にまんまとハマり、カウンターを誘われてボコボコにされます。
自慢のカウンターをコケにされ、プライドをズタズタにされ、自慢のスピードも地に落ち、体力も残り少ない…
精神的にも肉体的にも追い詰められてしまいます。
もう慎重にやっても無理、負けるなら玉砕覚悟で手数を出すしかないか…と、
半ば自棄になる一郎に、セコンドの父が言う名言が心に響きます。
振り回してラッキーパンチを狙うか!?
お前のことだ。自分の状態がどれほどかよく理解しているだろう
クレバーと言われているが その実 誰よりも気が強い
煮え切らない判定よりまず玉砕を選ぶ
最近になってわかったコトがある
何十年もボクシングにたずわさってようやく気づいた
無論 現役の時には納得できなかったが…
ボクシングに ラッキーパンチはない!!
結果的に偶然当たったパンチにせよ それは…
練習で何百何千と振った拳だ
その拳は『生きている』のだ
試合を投げて適当に振ったパンチなど決して当たらん
当たったとしても死んだ拳では人は倒せん
現役の時 ラッキーパンチに泣かされ嘆いた時もある
しかし それは間違いだった
選手を育てる立場になってようやく気づいたよ
ある者は名誉のため ある者は金のため
様々な理由のために 辛い練習を耐え抜く
何千何万とサンドバッグを叩き
思いのたけ全てを両の拳にこめる
最後の最後まであきらめない
そういう生きた拳こそが
奇跡を産むのだ!!
断酒をしていても、くじけそうになるときがあります。
もうしんどいし、自分が大切にしていたものも無くなったし、
いいじゃんもう…と思うとき。
約束を果たすために、成し遂げたい思いのために、今まで血反吐を吐きながら頑張ってきたのではなかったか。
困難を突破し、理想を形にする『生きた拳』。
断酒でも同じで、最後の最後まであきらめない『生きた魂』こそが、飲むことをやめられない病気にもかかわらず酒を断つという一種の狂気ともいえる「断酒」という奇跡を産みます。
③鷹村守 vs ブライアン・ホーク
原作では43巻~44巻、アニメで2期「NewChallenger」の21話~24話が該当します。
作中でも最も評価されてる試合の一つともいわれています。
急遽決まった世界戦。
この鴨川会長の名言はこの試合の前に鷹村に放った言葉です。
努力したものが全て報られるとは限らん。
しかし!
成功した者は皆すべからく努力しておる!
厳しい減量に耐え、鷹村は試合に臨みますが、死闘を極めます。
しかし、本当に苦しい最後の場面で支えになるのは、「ボクシングにだけは…ウソつきたくねぇんだ」と言い、毎日毎日サンドバッグを叩き走り込み、何千何万とミットを叩いた鷹村のバックボーン。
倒れてたよ……
きつかった……
支えがなきゃ、倒れてたよ。
ずっと、支えててくれたんだな。
やっと、わかったよ
鷹村のこのセリフで泣きました。
本当に苦しくて何度も倒れそうになっているときに力をくれるのは、支えてくれる仲間たちの存在、というところが、断酒会やSNSの皆さんとの繋がりを彷彿とさせます。
④幕之内一歩 vs 千堂武士
日本フェザー級タイトルマッチで、チャンピオンの千堂に幕ノ内が挑みます。
ハードパンチャー同士の「LALLAPALLOOZA(ララパルーザ、“地鳴り”の意)」と冠した試合名通りの凄まじい攻防は必見です。
何を考えてるんだ 僕はー!!これじゃあ あの時と同じじゃないか!
あの時と 同じ想いを またしたいのか!?
伊達さんに負けてから 鍛えに鍛えたんだ
ボクはあの時と同じじゃない!!
同じじゃない!!