【出産】多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に悩む妻との不妊治療あれこれ

こんにちは、ちあき です。

夫婦で不妊治療を続けて2年。念願の第1子が妻のお腹の中にいます。もう臨月になり、出産を待つばかりです。ドキドキしています。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは?

妻は、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を患っていました。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:polycystic ovarian syndrome)とは、若い女性の排卵障害では多くみられる疾患で、卵胞が発育するのに時間がかかってなかなか排卵しない疾患です。

自覚症状としては、
(1)月経周期が35日以上
(2)月経が以前は順調だったのに現在は不規則
(3)にきびが多い
(4)やや毛深い
(5)肥満             などです。

PCOSでは、超音波で卵巣をみると10mmくらいの同じような大きさの卵胞がたくさんできて卵巣の外側に1列に並び、なかなかそれ以上大きくならないことが特徴で、ネックレスサインと呼ばれます。

聖マリアンナ医科大学病院 生殖医療センター ホームページ より https://www.marianna-u.ac.jp/hospital/reproduction/feature/case/case03.html

忙しい仕事だったので生活リズムが乱れており、昼頃に起きて明け方近くに寝る生活だったので、なかなか生理が定期的に来ない、という状況が続いていても妻は、「疲れてるのかな」と単純に思っていたそうです。

タイミングをとろうにも生理が不規則なのでは対策しようがないので、医療機関にかかることにしました。

最初の産婦人科クリニックでは、原因がわかりませんでした。特に画像診断もせず、「とりあえず様子をみましょう」というような診察でした。

これではダメだな、と思った私たちは、病院を変えました。

次のクリニックは、きちんと画像診断し、ホルモンの数値を調べて、PCOSについて詳しく教えてくれました。

治療は3段階で試していきました。

①クロミッド

最初、クロミッドによる不妊治療を試しましたが、全く反応を示しませんでした。

軽症の場合には、クロミッド(クロミフェン)療法が有効ですが、重度のPCOSだと効果を示しません。15%程度がクロミッド抵抗性のPCOSとされています。

②ホルモン療法(FSH製剤治療)

次に、注射によるホルモン療法(FSH製剤治療)を試しました。

排卵誘発注射剤で卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモン(ゴナドトロンビン)を補充して排卵をサポートします。皮下注射を頑張り排卵を促しましたが、なかなかちゃんとした卵子が育ちませんでした。卵巣が腫れかけて、中止することもしばしばでした。

③ラパロドリリング(腹腔鏡手術)

最後に踏み切ったのは、ラパロドリリング(腹腔鏡手術)でした。

これは、直接卵巣を腹腔鏡経由で焼灼することで、卵巣内に溜まっている卵胞を一つ一つつぶしていき、一時的にすべての卵胞をなくする手術です。

この手術が奏効しました。

お腹に小さな傷は残りますが、生理が定期的に来るようになり、今まで効果がなかったクロミッドや排卵誘発注射剤で卵胞・卵子が育つようになりました。

薬剤治療を続けながら地道にタイミングをとり、2回の流産を経て、4回目のトライで今の我が子がいます。

まとめ

さまざま治療を先生と相談しながら、積極的にトライしてきた結果、比較的順調に治療を進めることができました。

しかし、流産で経験した悲しみは忘れられません。いつも明るい妻が沈んでしまうほど、妻にとってもすごくつらいことでした。

出産は命がけ、出産後の育児も、つらさをバネにふたりで乗り越えていきたいと思います。

私は痛みを変わってあげることはできないけれど、できる限りのサポートと、妻が心安らかに出産とその後の育児に安心して取り組めるように、最大限の努力をしていきたいと思います。

では、また!

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