【メンタル】リーガル・ハイに学ぶ『闘う』ということ、『生きる』ということ。

こんにちは、ちあき です。

突然ですが、「リーガル・ハイ」というドラマをご存知でしょうか?

私はこのドラマが「結婚できない男」という阿部寛主演のドラマと同じくらい好きで、たまに録画したのを見返したりしています。

なぜ好きか?

私に考え方がすごく似ているからです。

承認欲求や不安や怒りや恐れで、生き方がぶれそうになったとき、主人公である「古美門研介」の言葉は、日和った腑抜けの私の胸を穿ちます。

今日はそんなお話。

「リーガル・ハイ」ってどんなドラマ?

2013年12月18日(水)に放送終了した、フジテレビのドラマです。

番組紹介

偏屈で毒舌な上に気分屋で超わがままだが、なぜか憎めない堺雅人演じる古美門と、社会正義の使命に燃えるが、かたくなで融通の利かない新垣結衣演じる黛という凸凹コンビに、岡田将生演じるまったく新しい世代の弁護士・羽生を加え、さらにパワーアップした『リーガルハイ』。視聴者の方々からの熱狂的な支持と、続編を切望する声に応える形で、凱旋を果たす「弁護士ドラマ」史上最も笑える極上のリーガルコメディに乞うご期待。

出演者

古美門研介…堺雅人
黛真知子…新垣結衣
羽生晴樹…岡田将生

安藤貴和…小雪

加賀蘭丸…田口淳之介
本田ジェーン…黒木華
磯貝邦光…古舘寛治(※本来の舘の字は、偏が舎)
☆☆
三木長一郎…生瀬勝久
沢地君江…小池栄子
井手孝雄…矢野聖人
☆☆☆
服部…里見浩太朗

スタッフ

【脚本】
古沢良太
(映画「三丁目の夕日」シリーズ 映画「キサラギ」 『相棒』 『外事警察』 『ゴンゾウ』など)

【企画・プロデュース】
成河広明
(『ラストホープ』 『遅咲きのヒマワリ~ボクの人生、リニューアル~』 『ストロベリーナイト』 『謎解きはディナーのあとで』 『絶対零度』シリーズなど)

【プロデュース】
稲田秀樹
(『家族ゲーム』 『アンフェア』 『ジョーカー 許されざる捜査官』 『薔薇のない部屋』など)

【監督】
石川淳一
(『遅咲きのヒマワリ~ボクの人生、リニューアル~』 『ストロベリーナイト』 『謎解きはディナーのあとで』 『ジョーカー 許されざる捜査官』など)

【制作協力】
共同テレビ

【制作著作】
フジテレビ

楽曲紹介

【主題歌】
「SLY」RIP SLYME

【オープニングテーマ】
「Re:」9nine

伝説の第9話 と 堺雅人の驚愕の演技力

そんな破天荒なリーガルコメディ「リーガル・ハイ」1期の第9話は、

「神回」として、伝説となっています。

第9話「恩讐の村人よ…美しき故郷を取り戻せ!!」 あらすじ

古美門(堺雅人)黛(新垣結衣)は、東京地方裁判所で女性霊媒師(千葉雅子)の弁護をしている。

原告の浜村(古澤裕介)は、女性霊媒師に合計500万円近くも支払ったにも関わらず、見合いは失敗続きで恋人ができないと訴える。

いつもの弁舌で浜村の訴えを退け、女性霊媒師に勝利をもたらす古美門。その様子を老人たちが見つめていた。

法廷を後にする古美門と黛。

そこに現れたのは、春夫(二瓶鮫一)、譲二(丹古母鬼馬二)ら老人たち。

譲二は突然、古美門に土下座をし、「俺たちの村をお助け下さい」と懇願する。

事務所に戻り、老人たちから話を聞く古美門。

彼らは南モンブラン市という、昔は絹美村と呼ばれていた山々に囲まれた美しい集落の出身。

必死な反対運動にもかかわらず、5年前に仙羽化学という大企業の化学工場ができてから、住民に健康被害が出ており、裁判で戦うために古美門の元を訪れたという。

大企業相手の公害問題訴訟、さらには顧問弁護士が三木(生瀬勝久)ということもあり、これまで依頼した弁護士には全て断られていた。

依頼を受けた古美門は、絶対に勝てない裁判だと断言し、老人たちの依頼をきっぱりと断る。

古美門特有の毒の効いた断り方に唖然とし、怒って席を立つ老人たち。

いつもの通り、黛がひとり南モンブラン市に赴くことに。

非協力的な古美門を批判する黛だったが、古美門はこの依頼を受けることができない深い理由を抱えていた・・・。

詳しくはぜひ本編をご覧いただきたいのですが、

まあいろいろあって、裁判は苦しいものになります。

仙羽化学は、系列会社のホテルの支配人を通じて訴訟側の老人を懐柔する作戦に出ます。

仙羽化学の代表取締役社長池部拓郎(神保悟志)自らが出向いて、
和解金として、2000万円支払うといい、商品券10万円を羊羹つきで配ります。

しかし、古美門は、ホテルの支配人の寝返りを写真をばらまいて指摘し、追い返します。

徹底抗戦の構えを崩さない古美門ら弁護士に対し、村人達は、2000万円あれば一人頭100万円、工場の誠意が知れればいい、和解を受け容れるのはどうか?、と言い出します。

「この世に金より大事な物がありますから」と。

大企業側の懐柔作戦に翻弄され、闘いを意気込んでいた村人たちは、「やっぱり辞めようかな…」と弱気になりだしたのです。

その様子を黙って聞いていた古美門でしたが、ついに村人たちに口を開きます。

素晴らしい!

皆さんのお考えに感服いたしました。さすがふれあいと絆の里だ。

それではそのように手続きしましょう。黛君、あとは頼んだ。さようなら。

(黛:先生これでいいんですか?)

いいんだよ。彼らが良いと言ってるんだから。ですよね?皆さん。

(村人:ええ、この世には金よりも大事なものがありますから。な!)

見たまえ彼らの満足そうなこの表情を。

ズワイガニ食べ放題ツアーの帰りのバスの中そのものじゃないか。

黛君よく覚えておきたまえ、

これがこの国の馴れ合いという文化の根深さだ。

人間は長い年月飼い馴らされると

かくもダニのような生き物になるのだよ。

(村人:何!?俺たちのこと言ってんのか)

他に誰かいますか?

自覚すらないとは本当にうらやましい。

コケにされているのも気づかないまま墓に入れるなんて幸せな人生だ。

(村人:あんたちょっとひどいんじゃないか?)

申し訳ありません

最初に申し上げたとおり

皆さんのような惨めな老人共が大っ嫌いなもんでして。

(村人たち:おい若造、お前何なんだよ!お前そんなに偉いのか!そうよ!目上の人を敬うってことがないの!?私たちは君の倍は生きてんだ!)

倍も生きていらっしゃるのに

ご自分のこともわかっていらっしゃらないようなので

教えて差し上げているんです。

いいですか?

皆さんは国に見捨てられた民、棄民なんです。

国の発展の為には年金を貪るだけの老人なんて無価値ですから、

塵取りで集めて端っこに寄せて、

羊羹を食わせて黙らせているんです。

大企業に寄生する心優しいダニ、それが皆さんだ!

(村人:てめえだってダニに寄生してる黴菌じゃねえか!あたしたちの何が気に入らないの)

かつてこの地は、一面に桑畑が広がっていたそうですよ。

どの家でも蚕を飼っていたからだ。

それはそれは美しい絹を紡いだそうです。

それを讃えて人々は、いつしかこの地を絹美と呼ぶようになりました。

養蚕業が衰退してからは稲作に転じました。

日本酒に適した素晴らしい米を作ったそうですが、

政府の農地改革によってそれも衰退した。

その後はこれといった産業もなく、過疎化の一途を辿りました。

市町村合併を繰り返し、補助金でしのぎました。

五年前に化学工場がやってきましたね。

反対運動をしてみたらお小遣いが貰えた。多くは農業すら放棄した。

ふれあいセンターなどという中身の無い立派な箱物も建ててもらえた。

使いもしない光ファイバーも引いてもらえた。

アリガタイデスネー。

絹美という古臭い名前を捨てたら

南モンブラン市というファッショナブルな名前になりました。

なんてナウでヤングでトレンディなんでしょう。

そして今、土を汚され、水を汚され、病に冒され、

この土地にももはや住めない可能性だってあるけれど、

でも商品券もくれたし、誠意も絆も感じられた。

ありがたいことです。本当によかったよかった。

これで土地も水も甦るんでしょう。

病気も治るんでしょう。

工場は汚染物質を垂れ流し続けるけれど、

きっともう問題は起こらないんでしょう。

だって『きずな』があるから!

(村人たち:うあーっ。はなせー!てめえなんかーぶっ殺してやる!。あんたなんかに、俺たちの苦しみがわかってたまるか!俺たちだってあんたの言ったことぐらい嫌というほどわかってる。みんな悔しくて悔しくて仕方ないんだ。だけど、必死に気持ちを押し殺して納得しようとしてるんじゃないか!)

なぜ?

(村人:なぜ?)

ゴミクズ扱いされているのをわかっているのに、

なぜ納得しようとしてるんです?

(村人:俺たちはもう年寄りだし)

年寄りだからなんなんですか?

(村人:具合が悪いのにみんな頑張ってきたんだ)

だから、なんだってんだーッ!!!

だからいたわってほしいんですか。

だから慰めてほしいんですか。

だから優しくされたらすぐに嬉しくなってしまうんですか。

先人たちに申し訳ないと、子々孫々に恥ずかしいと思わないのですか。

何が南モンブランだ。

絹美村は本物のモンブランより遥かに美しいと

どうして思わないんですか!

誰にも責任を取らせず、見たくないものを見ず、

みんな仲良しで暮らしていければ楽でしょう。

しかし、もし、誇りある生き方を取り戻したいのなら、

見たくない現実を見なければならない。

深い傷を負う覚悟で前に進まなければならない。

『闘う』ということはそういうことだ。

愚痴なら墓場で言えばいい!

金が全てではない?

金なんですよ。

あなた方が相手に一矢報い意気地を見せ付ける方法は、

奪われたものと踏みにじられた尊厳にふさわしい対価を

「勝ち取ること」だけなんだ。

それ以外に無いんだッ!

ニシキノハルオさん、あなたは元郵便局長だ。

幾度となく閉鎖されそうになった村の郵便局を最後まで守り抜いた。

モリグチサブロウさんは小学校の校長先生。村にいた子供たちはみんなあなたの教え子だ。

奥さんのヒサコさんは町のデパートの化粧品売り場で月間売り上げの記録の保持者。

ゴウダジョウジさんは実に100ヘクタールもの田畑を開墾した。

カワタサトコさんとご主人は田んぼをやりながら日雇いの仕事をいくつもいくつも掛け持った。

トミタヤスヒロさんは商店街の会長。毎年祭りを盛り上げて、あのクリスタルキングを呼んだこともある。

イタクラハツネさんは女だてらにクレーン車を動かし、六人の子供を育て上げた。

敗戦のどん底から、

この国の最繁栄期を築き上げたあなた方なら、

その魂をきっとどこかに残してる!

…はずだと期待した私が愚かでした。

いいですか?

二度と老後の暇つぶしに私を巻き込まないでいただきたい。

心優しいダニ同士

お互い傷を舐めあいながら穏やかに健やかに

どうぞくたばっていってください。

それではみなさん、さようなら。

『リーガルハイ』第9話 弁護士コメディドラマ 古美門研介(堺雅人)の名演技!「だって絆があるからっ!!」

これをワンシーンで言い切れるなんて、すごすぎません?

堺雅人さんの演技力には唯々感服するばかりです。

闘うとは何か?生きるとは何か?

生きていると、実に様々なことが起こります。

理不尽なこともあれば、因果応報、やったことが自分に返ってくることもあります。

アルコール依存症になって、アルコール問題が原因で会社から戒告処分を受け、いつ首になってもおかしくない。

給料がなくなったら、養う家族もいるし、大企業の力にはかなわないし、断酒しながら仕事するだけでしんどい。

雇ってくれているだけ有難いんだから、せいぜい頭を低くして日の当たらない場所で謝りながら生きていきましょう。

はぁ?ふざけたことぬかしてんじゃねーぞ?

生きづらさからお酒に逃げて、自分も他人も粗末にして、たくさんの人に迷惑をかけたし、自分の首も絞めた。

だから、なんなんだ?

だから、首を垂れて生きるのか?言い訳しながら、過去を悔いて愚痴ばかり小声でつぶやきながら一生を終えるつもりか、お前は?

冗談じゃない、冗談じゃないぞ! おい、ちあき、コノヤロウ!

お前はまだ生きているじゃないか。

まだたった30年と少ししか、生きていないじゃあないか。

「自分は何回か失敗したんで」って愛想笑いしながら、もう場末に引っ込むつもりか?

まだ早すぎるだろ! まだやれることあるだろ!

もっと失敗してもっといろいろトライする権利があるのに

それを唯一決められるお前が真っ先に諦めてどうすんだよ?

惨めに傷を舐めあって生きていくなら、

3年前に自殺を考えたときお前はなぜ、あのとき早めに死を選ばなかった?

生きたかったからだろう?

生きると決めたからだろう?

闘いを諦めるための言い訳に、己の無能さを使うな。

生きると、生きて闘うと決めたんだから、最後まで闘えよ。

どんなに惨めでも、どんなに苦しい闘いでも、決して、自分にだけは負けないと誓ったじゃないか。

だから今があるんじゃないか。

それを忘れて、見たくないものを見ず、聞きたくないことを聞かず。

逃げてるんじゃねーよ。

という、自問自答を思い出させてくれます。

生きる、とは、『己と己の人生を闘う』ということ。

誰にも責任を取らせず、見たくないものを見ず、

みんな仲良しで暮らしていければ楽でしょう。

しかし、もし、誇りある生き方を取り戻したいのなら、

見たくない現実を見なければならない。

深い傷を負う覚悟で前に進まなければならない。

『闘う』ということはそういうことだ。

愚痴なら墓場で言えばいい!

私には、日和ったときこの言葉がすっごく響くのでありました。

まとめ:「せっかくの命なんだから闘いましょうよ、誇りをもって生きていきましょうよ」と私は自分に言いたい

愚痴は墓場で言うとして、せっかく数十年の奇跡を両親のおかげでもらえたんですから、私たちは生まれた時点でボーナスタイムというか、すごい確率で宝くじに当選したみたいなものなんだと思うので、楽しまなきゃ損だし、せっかく生まれたんだから闘って闘って闘って、力尽きるときは前のめりに倒れて死にたいな、と思っています。

せっかくの命なんだから、どんな人でも、どんな失敗をした人でも、尊厳をもっていていい。

それを脅かす状況や相手には、一歩も引かず、徹底的に闘う覚悟を持つ。

そんな不器用でも熱い生き方は、何かを産むはずだと信じて、今日もぴくぴく瞼を愛でながら仕事しようと思います。

ではまた。


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