【発達障害】ASD・ADHDに会議が向いてない理由

こんにちは、ちあき です。

私はADHD合併の自閉症スペクトラム(ASD)です。

うつで低下した集中力や注意力に効果があるから働く人に良い、と先生が言っていた最新の抗うつ薬トリンテリックスを飲みながらなんとか働いていますが、日々発達障害の側面で辛さを抱えています。

会議が苦手なわたし

会議がとても嫌いです。

まず意味があまりないのがイヤ。

みんなで集まってアジェンダに沿って話をしますが、だいたい結論は決まっています。

なら、わざわざ集まる意味はないじゃないか?と虚しい気持ちになります。

意見を述べたとしても、大枠で決まった結論から逸れるような意見は却下されます。

それが論理的に正しい話だったとしても。

まるで『空気を読む』という忖度のスキルを競うために集まったかのようです。

そして、ずっと座って人の話を何時間も聞いているのが苦手です。

イライラしてきます。貧乏揺すりをしたり、上半身がゆらゆらしたりします。

話にはなかなか集中するのが難しくなります。

やるべきことを伝えるだけなら5分で済むような話を、長々と30分以上話す輩が多すぎます。

人との距離が近いのも苦痛です。

人にはパーソナルスペース(他人に近付かれると不快に感じる空間)がありますが、隣に人が座っていると、それを常に侵害されているような感じがします。

逃げ場のない会議室で常に他人が隣にいる、前後左右にいる、という状態は限りなくストレスフルです。

特に後ろに立たれるとツラい。

自分が感知できない近い距離に他人がいて、しかも動向をあちらには把握されているのですから、正気でいる方が無理です。

関係する発達障害の特性

ADHDの多動性・衝動性が当てはまります。

多動性

そわそわと手足を動かす

子どもでは机や椅子をがたがた動かしたり、何かを常に触ったりしてしまいます。大人では体を小刻みに揺らしたり、貧乏ゆすりをしたりしてしまいます。

じっと座っていられない

子どもでは日々の宿題や長期休暇の課題、大人では重要な書類などを期限内に仕上げることができず、「育ちが悪い」「仕事ができない」などのレッテルを貼られてしまうことがあります。

衝動性

しゃべりすぎることが多い

思ったことをすぐに口にしてしまったり、相手が話の途中であるのに話始めてしまったりしてしまいます。

衝動買いが多い

欲しいと思ったものは後先考えず思いのまま買ってしまうなど、自身の欲求をコントロールできなくなります。

すぐにイライラする

自分の思い通りにならなかったり、欲求が満たされなかったりするとすぐにイライラしてしまい大声を出したり、モノにあたったりしてしまいます。

出所:注意欠陥・多動性障害(ADHD) | 医療法人東横会 心療内科 精神科 たわらクリニック

上記は主に児童期に関する描写です。

大人になるにしたがい、周囲の親や教師から、

「大人しくいい子にしてなさい」

「ちゃんと社会人として規範を守りなさい」

「イライラしたりしないで自制しなさい」

と理性でなんとか押さえつけるようになります。

なんとか平静を装っていたとしても、元々は上記のように抑制が効きにくい性質にもかかわらず尋常じゃない努力で押さえつけていますので、ストレスはどんどん溜まります。

特に脳の部分として特性上ストレスがかかりやすい前頭前野は、どんどん疲弊していきます。

意欲ややる気に関わる前頭前野が疲弊するわけなので、休めたいとBZP系薬剤やエチルアルコールに嗜好性を示す、つまり依存症になりやすいのはうなづけます。(私はアルコール依存症です。)

さらに前頭前野でドパミンが低下すれば、抑うつ気分になり、それが続けばうつ状態にもなりやすくなります。

生理学的にはこのような状態です。

かなりハードな状態で会議に出席していることがご理解いただけるでしょうか。

 自己肯定感の低さによるストレス

他人を警戒するのは、自己肯定感が低く、他人が危害を加える存在なのではないか、と恐怖しているからだと考えられます。

つまり、評価を気にしているから他人が怖いのです。

ADHD・ASDの特性から、集団に馴染めず、何か失敗をすれば、すぐさま叱られてきた私にとって、他人は『なぜかわからないことでいきなり怒る』という、不可解で恐ろしい生き物として認識されてきました。

何が落し穴になるかわからない。私にはわからない謎のルール『常識』にしたがい生きる自分とは違う生き物。

今でもそんな感じです。

しかも、その『常識』というルールは皆特に学習していないのに、なんとなく、という曖昧な状態のままシェアされ、しかもうまく運用されているのです。

これは恐怖でしかなく、世界のルールが私だけに知らされていないような疎外感を感じたものでした。

まとめ:私たちは働いているだけでよくがんばっている

これだけハードな前提条件のなか、働いているだけですごいと思いませんか。

同じようにイライラや疎外感を感じながら生きてきた、そこのあなた。

あなたは、偉いです。

もはや、働かなくたって、生きてきただけで偉い。

驚くべきことに、定型発達のみんなは、もっと楽に生きているのです。私もにわかには信じられませんでしたが。笑

私は、あなたの苦しみがとんでもないことを知っています。だから、あなたの凄さがわかります。

自信を持って「私はがんばってるんだな」とご自身を褒めてあげてください。

あなたも、ひとりきりじゃ、ないですよ。

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