こんにちは、ちあき です。
ホルモンのトリセツシリーズ第3回ですね。
前回の【メンタル】知ってるつもりでよく知らない「ホルモン」のトリセツ②(グレリン・インクレチン・副腎ホルモン)の続きです。
今日は、満足感が持てるホルモン「セロトニン」、愛情のホルモン「オキシトシン」、心身がアクティブになる「エストロゲン」を紹介します。そして、ホルモンを役立てるために日常でできる事を解説していきます。
セロトニン…満足感が持てるホルモン
分泌される部位:腸・脳
働く場所:腸・脳
セロトニンは、心身を安定させ、現状に満足感を与えてくれるホルモンです。
セロトニンは男性よりも女性のほうが分泌量は少ないということが確認されています。「女性のほうが情緒不安定になりやすい」という説はこのエビデンスから言われ始めたようです。(個人的にはこのエビデンスはあまり信用していません。何故なら私が妻より情緒不安定だからです。)
またセロトニンは「強迫性障害」と「うつ病」に共通して欠乏する神経伝達物質です。
☆日常生活でできる事
・早寝早起 決まった時間に起きる・毎朝太陽の光を浴びる・リズム運動(ジョギング ウォーキング ガムを噛む)・グルーミング スキンシップ・感動する(どんな小さなことでもOK)自然にバランスよく、バナナ・大豆製品・乳製品などを摂取し、トリプトファン + ビタミンB6 + 炭水化物 で食物原料をそろえる。
オキシトシン…安心や幸福を感じるホルモン
分泌される部位:下垂体
働く場所:子宮・乳腺・脳
オキシトシンは、長期的なこの内因性オピオイド(エンドルフィンなど)の分泌を促し報酬効果を増強する作用があるといわれています。また、オキシトシンはストレスホルモン(コルチコステロイド)を抑制する作用もあります。
つまり、ずっと幸せに生きるための脳内麻薬の効きを良くしてくれてストレスを感じにくくしてくれる、安心と幸せのホルモンなのです。
☆日常生活でできる事・人と社会的接触をもつことが大切です。他者と強い絆を形成し、社会的接触を持つことは強力な報酬効果をもたらし、社会的親和関係構築へのさらなるモチベーションを生じさせることが考えられます。アルコール依存症やその他の精神疾患の「自助グループ」で悩みを共有することは、脳内ホルモンの観点からも有効であると考えられます。・また、人やペットなどと触れ合うスキンシップ、『グルーミング』がおすすめです。グルーミングを行うと、オキシトシンが分泌されます。特に視線を合わせてくれるとさらに好影響が期待できるとされています。(実は、オキシトシンは先ほどのセロトニンの分泌を誘発する働きがあるため、オキシトシンが増えるとセロトニンが増える。)
エストロゲン…心身がアクティブになるホルモン
分泌される部位:卵巣
働く場所:全身
女性ホルモンと呼ばれるものには、男性を追い求める”攻め”のエストロゲンと、妊娠出産を成立させようとする”守り”のプロゲステロンの2つがあります。
なかでもエストロゲンは肌の美しさや心身のアクティブさに関わり、艶のある女性はエストロゲンの分泌量が多いとされています。女性ホルモンはどんなに美しい人でも等しく加齢とともに減少する運命にあるので、減少スピードを緩めるアプローチが大切です。
☆日常生活でできる事
スキンケアやマッサージで日常的に皮膚を刺激することが重要です。
それが女性ホルモンの活性化につながります。エストロゲンの一部は皮膚や脂肪の細胞でも分泌されたり働いたりしているからです。そのため、女性ホルモンの分泌量は肌の美しさに比例するという恐ろしいデータが存在します。
今回でホルモン特集は終了ですが、いかがでしたか?
ホルモンとうまく付き合いながら「自分らしく」生きていきたいものです。
ではまた!