【AC】仕事の承認欲求に基づく「嫉妬・不安・焦り」を手放せて楽になった話

最近、私の仕事に対する依存や執着と、酒に対する態度はとても似ていたんだな、と思っている。そのことについて書いてみる。

「酒を飲みたいから飲んでるんだ」「俺は酒が好きなんだ」と思っていた。

でも、違った。目的は別にあった。

私は現実が見たくなくて、見るのがもう辛いから、飲んでた。嫌いな自分をこれ以上知覚したくない、と言ってもいいかもしれない。麻痺させるために、これ以上考えないために、酒を使っただけで、飲むことが目的じゃなかった。

本当に解決したいのは、生きづらさだった。

生きづらさをどうにかしたくて、対症療法として酒を使っていたのだった。

それを仕事に置き換えてみると、実に似通っている。

「私は結果を出したいんだ」「成功するのが好きなんだ」と思ってきた。

結果を出すためなら何を犠牲にするのも正義だと思ってきた。

でも本来の目的は?と振り返ってみる。

「生存していていいという安心感のため」だったのではないだろうか。

稼げなきゃ生きている価値がない。稼いでいなきゃ結婚できない。長男として生まれた務めを果たせない。一族を滅ぼす「人でなし」になってしまう。つまり、人として社会に許容してもらえなくなる。

そういう「人として生きる権利を脅かされる」という恐怖と不安を見て見ぬ振りをするために、私は仕事で結果を出さなくてはならないと思い込んできた。それが本当の目的だった。

実際、そんなことはない。稼げるか稼げないかは、基本的人権には何の関わりもない。

全部「こうでなくてはならない」と私が勝手に決めただけ。

本当はそんなルールはなかったのに、ルールだと思って必死にやってきただけ。

酒も、仕事も、世の中から無くならない。仕事は今も、生きていくために付き合っていかなくてはならない。

食事や睡眠と同じように、私はこれらの執着してきたものたちを完全に私の世界から切り離すことはできない。

うまく付き合おうとした、もといコントロールしようとしてきた。

しかし、コントロールすることなど無理だった。

どう頑張っても振り回されてきた事実が、ここにある。

徹底的に酒を避けて生きる。そうやってライフスタイルを変えてやってきたアルコール依存症だけど、仕事…特に承認欲求については、より高度で光明が見えずにいた。

自分の根本が何なのか見定めたい。そう思ってずっと考えてきた。

「本当に価値がある」と思うことをやってきたはず、今もやっているはず。それなのに、周りが気になって躊躇したり、本当に良かったのか自信がなかったりすることが、よくある。

それは結局自分をよく見せるためにやっているからだ。

目的を誤っている。

善行を行うことに他人の許可も承認もいらない。

ただやれば、私の心は満たされるものだ、ということ。

自分が本当に望んでいるものは何か。目指しているものは何か。

自分のゴール、善を行いたいという目的を見失って、心の芯ではなく周囲にばかり目を向けているから、不安や焦りを感じる。

私は、私が今やれるだけの善行を行い、改良できる限りの改良をしていれば、それで何も恥じることはない。

一日一日を全力で感じ、全力で楽しみ、今ココの繰り返しを過ごしている。

それ以上の状態はなく、何の欠落もない。何の負い目もない。

もう、今ここに、全部あるのだ。

これほど気づいてありがたい事実はなかった。

出典:『バガボンド』第37巻 より

何もかも今ココには揃っている。未来を憂いたり過去を悔いたりしなくていい。

今ココに、何もかもが用意されていて、私は用意された完璧な一瞬一瞬を味わうだけで100%だ。100点満点だ。

『バガボンド』のこのシーンが、大地に五月雨が染み込むように、私の渇いた心へすっと落ちてきた。

出典:『バガボンド』第29巻 より

作中、沢庵和尚と宮本武蔵が共にたどり着いたのは、

「天と繋がっている限りにおいて、人は自由で無限だ」という境地だった。

私が他人に認められないのも、ただそれだけでしかない。

今は、それがただ、今であるだけだ。

私は、誰にどう思われようとも、私にとって最良のものを、人生で積み重ねていく。

それは変わりない。私の良心が、魂が、私のなかの天が、そうであり続ける。

社会的に「結果」と呼ばれる事象として結実するかしないかはわからない。

しかし、それは問題ではない。

私の根本に宿る「善良なる魂」「善行を行う心」すなわち「天=ハイヤーパワー」を信じて進んでいる限り、全ては社会的に結実するかしないかを超えて、在るべくして常にあり続ける。

そうした自分を超えた大きな力により、いずれ万物があるべき姿に導かれるのなら。

私のように小さな存在が、あくせくとコントロールしようとしなくていい。

天にお任せしておけばよいのだ。

迷ったなら、何かをコントロールしようとするのではなく、魂に尋ねればいい。

そして、やると決めたことをただ迷わずやればいい。

なんだ、すげ〜簡単なことだったんだな!と思って、最近は生きていることがシンプルで、実にラクなのである。

出典:『スティール・ボール・ラン』第21巻 より

見縊られるのもそう。

バカにされるのもそう。

他人がどう反応し、私をどう見るか。

そんなことは、本当に『私には何にも関係がなかった』。

些末なことだった。

全ては、内なる神とのやり取り。

すなわち、ハイヤーパワーとのやり取り。

他の誰かとの間のことであったことは、一度もなかったし、これからもない。

‘Give the world the best you have’ – Mother Theresa

People are often unreasonable, illogical, and self-centered

;Forgive them anyway.

If you are kind, People may Accuse you of Selfish, Ulterior motives

;Be kind anyway.

If you are successful,you will win some false friends and some true enemies

;Succeed anyway.

If you are honest and frank, people may cheat you

;Be Honest and Frank anyway.

What you spend years building, someone could destroy overnight

;Build anyway.

If you find serenity and happiness, they may be jealous

;Be happy anyway.

The good you do today, people will often forget tomorrow

;Do good anyway.

Give the world the best you have,and it may never be enough

;Give the world the best you’ve got anyway.

You see, in the final analysis,it is between you and God

;It was never between you and them anyway.

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