【AC】Step8「傷つけた人」その② 『会社・上司』

会社や上司を「傷つけたこと」について整理します。

 

2015年3月の行動についての謝罪

私は、2015年3月に会社から懲戒解雇をちらつかされたとき、仕事を失い生活が立ち行かなくなることをリアルに想像して恐怖しました。

彼らもそうだったでしょう。

今まで一生懸命真面目に生きていたのに、突然それを知りもしない部下が、自分ならありえないようなことをしでかして、自分の責任問題になろうとしているのですから。とんだとばっちりであり、彼らにも守りたい家族がいますから、激怒するのも無理はないと思います。

結局、所長Sさんは責任を取らされて窓際部署に飛ばされました。

お子さんがいない家庭をもつ人でした。奥様とふたり、さびしいけど全国を所長夫妻として飛び回り人生を謳歌しようという、所長Sさんが奥様のために描いていた夢は潰えました。

支店長Tさんは、所長Sさんに責任を取らせることで、マイナス評価になることを免れ、今ものうのうと本社勤務しています。この人はSさんに押し付けることで、自分に減点が付くことをうまく回避しました。しかし、同じように、私という「とんでもない部下」のおかげで冷や汗をかいたことでしょう。

この二人について、私の行動は、お二人が大切に考えていた社内評価を下げることをしてしまいました。一生懸命やってきたであろう彼らの顔に泥を塗ったことだと思います。

このことについて、私は、心から謝りたいと思います。

私の行動は彼らを傷つけ、人生に悪影響を及ぼしました。大変、申し訳ありませんでした。

 

もっと本質的な、現在にも続いている認知の歪みに関する謝罪

私は大変根に持つ性格なので、このことを1日たりとも忘れませんでした。毎日毎日、毎朝毎晩、夢に見ては思い出して、粛々と仕事をしながら着実に恨みと憎しみを深めていきました。

そうしていくうちに私は、同じように私の上に立つ社員(本社勤務)や直属の上司に対して、敵愾心を隠さないようになっていきました。

『権威ある人を恐れる』というACとしての生き方の問題を強めていきました。

その人そのものを見ず、権威を敵視することにより、歪んだ受け取り方をしていました。

その頑なで凝り固まった偏屈な態度は、せっかく私に歩み寄ろうとしてくれたり、手を差し伸べようとしてくれた人々を傷つけました。とても後悔し、反省しています。

もうほんとにとんでもなく嫌なやつだっただろうな、と思います。

たとえば社内会議で、問題の本質がまだ見えておらず、上から言われただけの企画を上司が気軽に出してきたとき。「それ見たことか!」というふうに意気揚々と「そもそもこの企画は意味がない」ということを理論立てて部下全員がいるなかで全否定したりしました。上司のメンツは丸潰れで、私は爽快な気分でした。

私は、正義を行っていると勘違いしていました。実は、怒りをぶつけるという嗜癖に耽っていることに気づいていませんでした。

基本的に組織や職位を馬鹿にした態度をとっていたことで、上司が仕事をしにくいように妨害していたと思います。

上司から直接「君は正しいことを考え抜いて話すから皆怖がっているんだと思うよ…」とおそるおそる言われたことがありました。

私は必要以上に気を遣わせていたと思います。それは、大変ストレスだったと思いますし、私がフラットに物事を考え、上司にきちんと人として接することができていれば、関係が歪むことはなかったと思います。

必要以上に恐れ、敵視し、敵意を剥き出しにしたのは、私の未熟さでした。もし至らない点が上司にあったと言えど、私も完璧な人間ではありませんから、そんな失礼な態度をとるべきではありませんでした。

単純に、私には私の価値観が、上司には上司の価値観があり、それは完全に対等で、もし違いがあろうとも『正しさ』で糾弾しようとするのは、2015年3月から2年間、自分がされてとても傷ついたことでした。

私は、自分がされてとてもつらかったことを、彼らにしてきたのでした。それをとても後悔しています。

 

まとめ:反省を活かし、これからをどう改善するか?

私は、蓄積してきた恨みや憎しみを晴らそうと、怒りをぶつけるという嗜癖に耽り、むやみに他人を傷つけてきたことを認め、心から反省します。

これからは、上司や会社の人間にも私が見えていないバックグラウンドがあることを想像します。

私と同じように弱さを抱えて生きている人間なのだということを深く理解したうえで、どんなに違いがあろうとも、それぞれの生き方を尊重し、存在をリスペクトすることを誓います。

あくまでもアサーティブに対話するよう努力します。相手を攻撃するようなコミュニケーションを選択して、私の過去の恨みを当事者ではない人に不当にぶつけるべきではない、と繰り返し自分に言い聞かせながら、落ち着いて話をしていきたいと思います。

私の今までの歪んだ行動により、私に対して恨みをいただいているひともいるでしょう。私の過去の行動の結果は、様々な形で私の身に返ってくるでしょう。

そのときに、また同じ過ちを犯さないよう、違いを恐れず、権威を恐れず、対等性を心から信じること、対等であること、誠実であること、誰も攻撃しないことを守っていけるよう努力します。その大切なことを念頭に置いて、存在に対してではなく、行動に対して、アサーティブに向き合い、言葉を伝えます。

私は、過去を反省し、未来の行動を変えていきたいと思います。

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