【発達障害】ASDやADHDは本当に「使えないやつ」なのか?

こんにちは、ちあき です。

妻によく「めんどくせー!笑」と突っ込まれる私はASD(自閉スペクトラム症)+ADHD(注意欠陥・多動症)です。

俗に言う「空気を読む」「行間を読む」がすごく下手です。

そんな人はよく社会に出て「使えないやつ」と言われて馬鹿にされます。

本当にそうでしょうか?という話です。

 

 

私の懲戒処分事件に見るASDの特性

何回か書かせていただいていますが、私はアルコール依存症でして、度重なる飲酒による失敗から懲戒解雇をネタに依願退職を勧められた経験があります。

結果的には「戒告」という懲戒処分になりました。

会社としては、何回も酒で問題を起こすような「使えないやつ」はさっさと退場させたい。

そこで、上層部は結託し、私がいかに成果が出ていなくて、いかに効率が悪い働き方しかできなくて、会社に迷惑をかけるやつかを証明するために証拠集めを始めます。

並行して、もし証拠不十分で辞めさせられない可能性を視野に入れて、「自宅謹慎」を命じて仕事を取り上げ、社内外への連絡を一切禁じて、孤立させます。

そうして、たまに人気のない喫茶店などに呼び出しては、以下のような事を言葉を繰り返し言い聞かせます。

「このままもし会社に残ってもお前のためにならない」

「業績も大したことはないし、私から見たら君はこの仕事は向いていないから、違う可能性を探したらどうか」

「懲戒解雇されたら退職金も出ないぞ、今のうちなら自己都合退職扱いにしてもらえるぞ」

「今まで散々指導した事実がある以上懲戒処分は免れない、そうなったらお前のこの会社でのキャリアはもう終わりだ」

 

つまり、言外に

『お前は使えない。懲戒解雇されたくないだろ?自己都合にしてやるから、早く辞めろ。』

と繰り返し言い聞かせる、ということです。

 

しかし、私は残念ながらASDでした。

このような行間は、追い詰められていればなおさら、簡単には読めません。

しかも、真剣に考え反省して決断しなくてはならないと、徹頭徹尾、空気を読むなどという『曖昧な決め方』はしてはいけない、と思って論理的に考えようとしました。

 

これが私にとっては幸いし、上司にとっては災いしました。笑

 

ここまでズタボロに言えばさすがに「辞めます」っていうだろう、と思ったのに、首を一向に縦に振らない私に、次第に上層部は苛立ちを隠さなくなりました。

言い方は徐々に直接的になりました。唾を撒き散らしながら罵倒し、さながら「千と千尋の神隠し」の湯婆婆のようでした。

私も負けじと善意から真剣に「恩返しと罪滅ぼしを具体化するためには会社に残り成果を上げてから辞めるのが最低の礼儀だ」と考えて、上司の遠回しな主張や提案(=マジ早く辞めてくれというお願い)を結果的に丁重にお断り(いっちゃえば全無視)して

「ここで働かせてください」

という一言だけを壊れた人形のように繰り返し、終いには泣きながら土下座し始めたあたり、千尋並みの狂気を彼らは私に感じたようでした。

 

表現が時間が経つにつれ直接的になるに伴い、私も徐々に言いたいことが分かってきました。

そうかそうか、私に「迷惑だからもうどっかいけよ」と言いたいんだな、君たちは、と。

その理由では納得できませんでした。

それはパワハラだよね?

それに弁護士に聞いたり調べたところ、著しく戒告事由に抵触し会社に損害を与えた実績がなければ、懲戒解雇はできないよね?

理由が十分ではないうえに、懲戒解雇という単語を使うのは、一種の脅迫だよね?

私は確かにあなた方に多大な迷惑をかけたし大した特殊能力があるわけじゃない。

だけど、あんたたちが今まで言ってきた事は「貴方のため」という嘘に包んだ自分勝手な理論だよね?

それって私が辞めないことを責める大義ではないよね。

じゃあ、その主張は聞く価値ないよね。

それゆえに、私は私の判断に従い、やめるより残って実績で贖罪と恩返しをしてから辞めたいし、やりたかった仕事をやるまでは辞めたくない。

だから、絶対に「今は」辞めない。

この方程式がおかげで組み上がっていたので、的確な変数(合理的かつ良心的な理由)を示してもらわないと自己都合退職という無責任な決断はできない、とある種の融通の利かなさが功を奏した形で、強い意志でありがたい退職勧告を頑なに固辞し続けることになりました。

結果として、予想通り懲戒解雇はコンプライアンス委員会と組合を通過できず、人事部と上層部の頑張りも虚しく「戒告」のみにとどまりました。

 

ASDは目的と理由が明確かつ正当であればムラなく動ける

今回の事例で会社が得るべき教訓は、「ASD+ADHDの私に察してほしいとか空気を読んで欲しがるのは最適解ではない」ということです。

定型発達が多用する「言わなくても分かるでしょ」的暗黙知を前提にしてしまったので、私が自主退職すべき明確な理由を提示できていませんでした。

発達障害同士なら、むしろ周到に目的と手段を明確化して言語化して意思疎通しようとするから、認識に齟齬がなく、伝達ミスも起こり得ないので、私を説得できたと思います。

「採用コスト(初期費用)がこれだけかかっているのに、給料と売上と純利益から考えて、月当たり○○円の損害だから、会社を一日も早く辞めてくれたほうが我が社のためになる」

「その上で最も早く辞められて、退職金を支払ったとしても○○万円だから、このまま懲戒会議にかける時間的コストを勘案すればむしろプラスなので、お互いwin-winだから、懲戒解雇より依願退職が望ましい」

という分析が妥当であったなら、私は首を縦に振っていたでしょう。

 

結果として、土下座した頭を踏まれるような陰口と嘲笑を、泥水をすすり血反吐を吐きながら耐え抜いて会社に残り努力を続けました。

それからは、売上計画(ノルマの110%)を達成し続けており、四国地方の支店内でトップ5の連続達成記録を達成しており、この決算期もすでに見通しは立っているので、記録更新予定です。

ほら、やはり私の考えが正しかったじゃあないですか。辞めさせるより金を生んだでしょう?笑

 

ASD、ADHDが「出来ない子」なんじゃない。

伝え方や受け取り方が違うだけであり、活かし方次第なのに、それを定型発達者が理解していないだけなのではないかなぁ、と思います。

https://twitter.com/frenchbeansaya/status/1125166350349897728?s=20

このツイートにもあるように理由をつけて説明することは重要ですし、

何をしてほしいのか?

どうすればできるのか?

なぜやるのか?

いつまでにしてほしいのか?

 

5W1Hを明確にしさえすれば、これほど説得しやすい人種は逆にいないのではないか、とすら思います。

 

しかし、私の場合は

・マルチタスクになると著しくエネルギーの消耗が速く精度が落ちる

・急な予定変更や作業中断に激しいストレスを感じる

という特性ゆえのマイナス面もあります。

この辺りについての対策はまた改めてまとめたいと思います。

 

子供をあやしながら、つらつらとそんなことを考えた連休最終日でした〜。

明日からお仕事の方も、そうでない方も、のんびりいきましょう。

だいたい会社の言うことは論理的ではなく都合の良いことです。

相手が適当なんだから、こちらも適当にこなしたって文句言われる筋合いはありませんから。

気楽にいきましょー!

 

 

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