こんにちは、 ちあき です。
春が近づいてきました。
人事異動の季節ですね。
私の務めている製薬会社では春と秋に人事異動があります。
だいたい内資はそんな感じなんですよね。
さて、私があまり好きではない、というか心のなかで見下していた男性MRのHさんが異動になり、同じチームではなくなったので、ちょっとウキウキしています。
今日はASDの天敵である「自己愛性パーソナリティ障害」持ちの傾向と対策についてまとめていきたいと思います。
とにかく自分が一番でないと気が済まない「自己愛性パーソナリティ障害」
自己愛性パーソナリティ障害の大まかな特徴…周囲の人々を軽視し、周囲の注目と賞賛を求め、傲慢・尊大な態度を見せることが特徴です。
アメリカ精神医学会の診断と統計マニュアル「DSM-5」によると、自己愛性パーソナリティ障害の特徴は、「自分は特別で重要な存在である」と誇大な感覚を持っていることです。常に自分の能力を過大評価し、しばしば自慢げに見栄を張っているように見えます。自分は褒められて当然であると思い込んでおり、賛美が得られない時は驚くかもしれません。自分の成功や権力、美しさ、理想的な愛などについての空想にふけっていることもあります。
自己愛性パーソナリティ障害の人達は、自分を理解できるのは特別な人か地位が高い人だと思っていますし、そうした人達と関係があって当然だと思っていることがあります。一方で、他人の努力や貢献は過小評価します。相手の気持ちに共感できないため、しばしば人間関係上の困難を抱えます。
この障害のある人は心が傷つきやすく、抑うつ傾向があります。表には出さないかもしれませんが、批判された言葉が脳裡を離れず、恥をかいた、うつろで空しいなどと感じ続けるかもしれません。
診断基準…DSM-5
誇大性(空想または行動における)、賛美されたい欲求、共感の欠如の広範な様式で、成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。以下のうち5つ(またはそれ以上)によって示される。
- 自分が重要であるという誇大な感覚(例:業績や才能を誇張する、十分な業績がないにもかかわらず優れていると認められることを期待する)。
- 限りない成功、権力、才気、美しさ、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている。
- 自分が“特別”であり、独特であり、他の特別なまたは地位の高い人達(または団体)だけが理解しうる、または関係すべきだ、と信じている。
- 過剰な賛美を求める。
- 特権階級(つまり、特別有利な取り計らい、または自分が期待すれば相手が自動的に従うことを理由もなく期待する)。
- 対人関係で相手を不当に利用する(すなわち、自分自身の目的を達成するために他人を利用する)。
- 共感の欠如:他人の気持ちおよび欲求を認識しようとしない、またはそれに気づこうとしない。
- しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む。
- 尊大で傲慢な行動、または態度。
DSM-IV(1994年に出版されたDSM)の定義に基づく自己愛性パーソナリティ障害の有病率は、調査を実施した地域で0~6.2%の間と見積もられています。また、この障害と診断される人のうち、50~75%が男性です。
そして、自己愛性パーソナリティ障害の人は、障害を指摘されても、絶対に認めようとしないし自覚がない、というのが最大の特徴です。
そこはアルコール依存症にそっくりです。
※参考文献
『ICD-10 精神および行動の障害 臨床記述と診断ガイドライン(新訂版)』(医学書院)
『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』(医学書院)
『カプラン 臨床精神医学テキスト』(メディカルサイエンスインターナショナル)
実際にいたのはこんなやつ
職場を離れるHさんですが、まさにこの自己愛性パーソナリティ障害の典型的なタイプでした。
・自分は優秀だ、デキる男だ、と自慢する
・その自慢を聞き流している人に異常に嫉妬して認めさせようと躍起になる
・他人の成功を喜べないか、過小評価して影口を言う
・自分の権力を誇示して、従わせようとする
・ただヤりたいという自らの欲望を満たすためだけに女性に近寄る
・他の女とヤっても怒らないから、という理由で妻を選ぶ
・深夜に帰宅しておいて妻を叩き起こして性交渉をせまる
・得意先に共感しているようで気持ちがわかっていない言動が目立ち、大して認められていない
こんな感じで、大したことないくせに実にめんどくさいやつでした。
しかもこのHは、自分の自尊心を保つために、定期的にあまり物言わぬ温厚な人をターゲットにしては対象を軽んじたり罵ったりしていたので、側から見て「うわー…」とドン引きしていました。
なぜこんな事になってしまったのか?
一般にこれらの性質は、強力な劣等感および決して愛されないという感覚に対する防衛によるものと考えられています。
Hの幼少期の話を聞いてみると、親に認めてもらえなかった、という強烈なコンプレックスを抱えていました。
「医者か弁護士になれ」と言われて勉強漬け。クラスで一番でも、偏差値が全国トップクラスじゃないからダメ、薬学部に入ってもダメ、と、本人は親の期待をかけられるプレッシャーのなかで勉強を諦めない強靭な精神力があると自慢したかったようですが、その経験から人格が歪んでいったようです。
その辛い過去に目を背けるため、防衛本能で他人を軽く見て自分を褒めてもらわないと安心できない人間になってしまったと考えると、少し同情できます。1mmくらい。
ASDは真面目に取り合ってしまうのでターゲットにされやすい
ASD(自閉症スペクトラム)は、人とのコミュニケーションがうまく取れないので、他人にバカにされやすく、自己愛性パーソナリティ障害にとっては公然とバカにしても周囲から共感が得られるので、格好の餌食となります。
また、みんな実は聞きたくない自慢話をASDは真面目に取り合って話し相手になってしまうので、自慢話を延々と聞かされる羽目になります。
しかし、ASDは基本的に論理的なので、しばらく聞かされていると自慢話の矛盾に気づき、つい指摘してしまいます。
そうすると、自己愛性パーソナリティ障害は、自分より下の人間に馬鹿にされた、と怒り狂い、マウンティングしてこようとアレコレ指図し始めます。
ASDは論理的に間違っていたら従わないので、完全に対立の構図が出来上がってしまいます。
このように、相性最悪な組み合わせです。
ではどう対処すればいいのか?
「関わらない」
それだけです。
というか、もうそれしかありません。
それっぽい人がいたら、必要以上に話さないようにしましょう。
向こうは深く付き合えばいずれ敵になる存在だと認識して、必要以上に関わらず放置しておきましょう。
たまに「すごいね」とか「よかったね」とか言って遠巻きに見ておくのが一番です。
彼らは自分の承認欲求を満たすために他人を利用する寂しい人間とは別の生き物なのだと、理解しましょう。
「あちゃー、もうすでにターゲットだよ」
そんな人は、「この人たちに言われる事に意味はなく、彼ら自身のただのオナニーだから、聞かなくていい内容だ」と脳にプログラミングしましょう。
そして周囲は実はあなたと同じように「コイツめんどくさいからとりあえず同意しとこ」くらいの気持ちしかないので、あなたをみんなで悪く言っているような印象を持つかもしれませんが、それが自分の勘違いだと認識しておきましょう。
そうすれば、特に何か言われたりやられたりしても、「コイツは過去のトラウマで寂しいからこんな不毛なことしかできないんだな」と憐れむくらいしか、感情は湧いてこなくなります。
そして、相手が堪りかねて法に触れるような事をしてきたら、警察沙汰にして追放しましょう。
その前により簡単に欲求を満たせるターゲットを見つけたら、そちらに変更して去っていくこともあります。
これで対策は完璧です。
まとめ
彼らは、実に可哀想な存在です。
アダルトチルドレン に近いような満たされなかった幼少期のトラウマを抱え、それを自覚できずに満たされない承認欲求を抱えて必死で「だから私を見て」と言っているだけなのです。
エヴァの惣流・アスカ・ラングレーを彷彿とさせます。
こんな可愛い女の子だったらツンデレ的な立ち位置で、いいんですけどね。
ムカついたらアスカ思い浮かべて心のなかでヨシヨシしてあげましょう!
では、また!